はじめまして、フリーランスのますみです!
『一人一人が自立・共存・革新している「クリエイターエコノミー」を創る。』というビジョンに向けて活動しています。
本記事では、ITILの概要とITILを理解する上で必須知識となる7の原則と34のプラクティスとITILの資格についてなるべくわかりやすく日本語で解説しています。
ITILとは?
ITIL(第4版、ITIL4、アイティル)とは、「Information Technology Infrastructure Library」の略で、英国中央コンピュータ電気通信局(Central Computer and Telecommunications Agency; CCTA)が開発したプロジェクトマネジメント手法(サービスマネジメント手法に近い)です。
特徴として、「サービスマネジメント」に着目しています。
PMBOKやPRINCE2などの他の手法との違いを知りたい方は下記記事をご参照ください。
ITILの7つの原則とは?
ITILは、下記の7つの原則に基づいています。
- 価値に着目する / Focus on value
- 現状からはじめる / Start where you are
- フィードバックをもとに反復して進化する / Progress iteratively with feedback
- 協働し、可視性を高める / Collaborate and promote visibility
- 包括的に考え、取り組む / Think and work holistically
- シンプルにし、実践的にする / Keep it simple and practical
- 最適化し、自動化する / Optimize and automate
1. 価値に着目する / Focus on value
全てのプロセスが直接的もしくは間接的に価値に繋がっているかを、全てのステークホルダーが意識しましょう。
逆の見方をすると、「価値提供に貢献しないリソースや活動は排除する」ことが大切だと言い換えられます。
今まで当たり前にやるべきと考えられていた活動を一度見直してみると良いかもしれません。
2. 現状からはじめる / Start where you are
新しい物事をいきなり導入するのではなく、それと同等の価値を現状からの改善で生み出せないかを考えましょう。
3. フィードバックをもとに反復して進化する / Progress iteratively with feedback
やるべきことを全て一度の計画・実現するのではなく、優先度が高いものから計画・実行・評価しましょう。
言い換えると、Be Agile(アジャイル思考)なアプローチを取るということです。
この時、一つ目の原則である「価値に着目する」という意識を忘れないようにしましょう。
4. 協働し、可視性を高める / Collaborate and promote visibility
全てのステークホルダーが全ての活動の状況やアウトプットを理解可能な形で、可視化しましょう。
また、各ステークホルダーが自分と直接的に関与しない活動に関しても主体的に協働しましょう。
ここで大切なこととして、全てのステークホルダーのコンセンサスを取ることに固執せず、価値の実現を基準として意思決定をすることを意識しましょう。
5. 包括的に考え、取り組む / Think and work holistically
「特定のプロセスに紐づく価値」にだけ着目するのではなく、「全体最適な価値」を意識しましょう。
6. シンプルにし、実践的にする / Keep it simple and practical
価値に着目した時に、不要な機能・プロセス・ルールなどを排除しましょう。
7. 最適化し、自動化する / Optimize and automate
プロセスを有効性と効率的の観点から最適化し、自動化しましょう。
ITILの34のプラクティスとは?
ITILには、下記の34のプラクティスを利用して、価値提供をすることがベースにあります。
- アーキテクチャ管理 / Architecture management
- リスク管理 / Risk management
- 継続的改善 / Continual improvement
- 情報セキュリティ管理 / Information security management
- ナレッジ管理 / Knowledge management
- 測定および報告 / Measurement and reporting
- 組織変更の管理 / Organizational change management
- ポートフォリオ管理 / Portfolio management
- プロジェクト管理 / Project management
- 関係管理 / Relationship management
- サービス財務管理 / Service financial management
- 戦略管理 / Strategy management
- サプライヤ管理 / Supplier management
- 要員およびタレント管理 / Workforce and talent management
- 可用性管理 / Availability management
- 事業分析 / Business analysis
- キャパシティとパフォーマンス管理 / Capacity and performance management
- 変更実現 / Change control
- インシデント管理 / Incident management
- IT資産管理 / IT asset management
- モニタリングおよびイベント管理 / Monitoring and event management
- 問題管理 / Problem management
- リリース管理 / Release management
- サービス・カタログ管理 / Service catalogue management
- サービス構成管理 / Service configuration management
- サービス継続性管理 / Service continuity management
- サービスデザイン / Service design
- サービスデスク / Service desk
- サービスレベル管理 / Service level management
- サービス要求管理 / Service request management
- サービスの妥当性確認およびテスト / Service validation and testing
- 展開管理 / Deployment management
- インフラストラクチャとプラットフォーム管理 / Infrastructure and platform Management
- ソフトウェア開発と管理 / Software development and Management
ITILの資格試験
ITILには、以下の試験のレベルがあります。
- Foundation / ファンデーション
- Specialist / スペシャリスト
- Strategist / ストラテジスト
- Leader / リーダー
- MP(Managing Professional)
- SL(Strategic Leadership)
- Master / マスター
より詳細な情報は下記をご参照ください。
最後に
いかがだったでしょうか?
この記事を通して、少しでもあなたの困りごとが解決したら嬉しいです^^
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