はじめまして、フリーランスのますみです!
『一人一人が自立・共存・革新している「クリエイターエコノミー」を創る。』というビジョンに向けて活動しています。
研究者が論文を書くためのMendeleyのチュートリアルをまとめました。
基本的にはMacベースで進めています。
Mendeleyとは、Google ScholarやScopusなど論文検索エンジンから得た論文(ペーパー)を管理するためのツールです。Mendeley以外に、ZoteroやEndnoteなどがあります。
色々なツールを使ってきましたが、Mendeleyは以下のような点で優れているため、私はMendeleyを日頃利用しています。
- pdfの同期ができる
- Elsevierと連携しているため、拡張性が期待できる
iPadやiPhoneなどで見れる(現在は、廃止されました😭)
目次 Close
1. 環境構築
1-1. こちらのサイトからデスクトップアプリケーションをダウンロードします。
1-2. アカウント登録を行います。
1-3. その他にも様々なアプリケーションをインストールできます。
- Web Importer:Google Chromeから文献を登録する際に使用
- iOS app:iOS用アプリ
- android app:android用アプリ
2. ペーパーの追加
主な追加方法は3つあります。
① ドラッグ&ドロップ
pdfをダウンロードして、ドラッグアンドドロップします。
② マニュアル登録
書籍などは、マニュアルで登録することができます。
以下のようにAdd
ボタンの選択肢の中のAdd Entry Manually
から登録します。
③ Web Importerからの登録
Google ChromeやFirefoxなどのウェブブラウザから直接登録することもできます。
3. Wordへの紐付け
続いて、実際に文献を紐付ける方法を紹介します(本記事ではWordを採用)。
3-1. まずWordのプラグインをMendeley Desktopよりインポートします。
3-2. Wordを開き、Mendeleyのボタンが参照設定
に追加されていることを確認します。
3-3. Insert or Edit Citation
から文献を引くことができます。
こちらから文献を選択し、追加することによって、In-text citation
が追加されます。
3-4. Insert Bibliography
より、参考文献のリストを追加することができます。
4. カスタムCSLの作成
大抵の場合は、カスタムの記述方法を編集する機会が多いと思います。
Mendeleyでは、そのような文献フォーマットのことをCSL(Citation Style Language)と呼び、XMLによって記述します。
具体的な作成方法は2つあります。
いずれの場合でも、既存のCSLを編集して、新規保存する方法をお勧めします。
① Visual Editorを用いた方法
こちらのリンクから編集することができます。
ログインされた状態であれば、以下のようなウィンドウがおそらく開きます。
GUIでCSLを編集した後、Style
>Save Style As ...
を選択し、IDを割付け保存します。
この時、InfoのTitleが実際にWordやMendeley内のUIに表示される部分なため、編集することを推奨します。
ここでは、Sample Styleとしています。
すると、「Mendeley.app
を開く」という選択肢のアラートが出てくるため、開きます。
その後、作成したStyleに対して、Use this Style
を選択し、Done
を選択します。
これで、Mendeleyの方の設定は完了です。
次に、Wordを再起動させて、参照設定
からStyleを選択します。
すると、自動的に全てのStyleが更新されます。
② Code Editorを用いた方法
こちらのリンクから編集することができます。
Code Editorでは、XMLファイルのプレビューを以下のように見ることができます。
こちらの方がGUIでは実装できないかゆいところまで手が届くため、意識の高い方にはお勧めです。
プレビューで満足のいくものが出来上がったら、コードをコピーして、cslファイルとしてvimなどで保存します(ファイル名:sample.csl
など)。
ここまでできたら、Mendeley Desktop
を開き、MacはCommand + Shift + D
を、Windowsは Ctrl + Shift + D
を押します。すると、以下のようなDebug Console
が出てきます。
そこで、Open Data Directory
を選択して、データのあるディレクトリを開きます。
次に、citationStyles-1.0
のフォルダにcslファイルを移動して、Mendeleyを再起動します。
そこで、View
>Citation Style
からStyleを選択することで、アクティベートすることができます。もしも候補に出てこないときは、More Styles...
から選択できます。
Tips
PDFが同期しない時の対処法
Edit Settings
を選択します。
Synchronize attached files
にチェックを入れて、右下のSave & Sync
をクリックします。
最後に、Sync
ボタンを押します。
最後に
いかがだったでしょうか?
この記事を通して、少しでもあなたの困りごとが解決したら嬉しいです^^
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